2003年12月31日  2003年


 2003年もあと数時間で終わろうとしています。

今さっき、ようやく大掃除も終わり、残り1枚になり窓から吹き込んでくる

風に揺れていたカレンダーも来年のモノに掛け替えられ、新年を迎える準備が

出来ました。

さて、こたつに入ってテレビでも見ながら酒でも...と思いましたが、

1年を締め括る意味を含め、今年最後の雑感を書いています。

 振り返って考えると今年も本当に色々なことがあり、あっという間の1年

でした。毎年毎年、歳を取るたびに、どうして時が経つのが早く、1年が短く

感じてしまうのでしょうか。「しなければならないこと」が多くなり時間に

追われているからでしょうか?

「会社に行かなくては!」「仕事しなくては!」「家の掃除しなければ!」

「スーパーに買い物に行かなくては!」などなど...

う〜ん、意外と少ないような気がします。あっ、私の場合はもしかしたら

「したい」ことが多いからかもしれません。

「写真を撮りに行きたい!」「写真の整理をしたい!」「MDの編集したい!」

「洗車したい!(今日するの忘れてた)」「車いじりたい!」「水槽の水換え

したい(これは「しなければ」かな?)!」「ゆっくりDVD見たい!」

「思う存分、読書したい!」「美味しいモノを食べに行きたい!」「飲みに

行きたい!」あ〜キリがない。多趣味なせいもあって自分から忙しくしている

ことも一因のようです。

 先日、会社の同僚と「1年が短く感じられること」について話をしていたら、

「一生における1年という時間の割合が年々小さくなっているからではないか?

5歳の子供にしてみれば1年は今まで生きてきた時間の1/5で、30歳の人の

1年は1/30にすぎないからではないか」と。 なんとなくわかったような、

わからないような。

 「時間」を振り返って考えると経つのは早く感じられますけど、次の休日とかを

考えると長く感じられます。そうそう、給料日やボーナス支給日までは、特に長く

感じます。

 というわけで、本年もたくさんの方にご訪問頂きまして、ありがとうございました。

来年も「Kawasaki Photo Studio」をよろしくお願い致します。
 
 

 
  2003年11月11日  カーナビ
 
 
 どうも半年くらい前から調子悪いんです、カーナビが。

赤い点滅で表示されていた渋滞表示が全くされなくなってしまって

います。私の主な使い方は、本来のメイン機能であるルート探索は

あまり使わず、どちらかというと、現在地を把握する地図として

見て、さらに渋滞情報により空いているルートを選んでいるので、

これは重大な問題なのです。

探索結果で知っている道路の部分が思い通りのルートでないときに、

あえて違うルートで走行すると、「ルートを外れました」と言われ

無理矢理もとのルートに戻るようなプランが表示されるのが、どうも

気に入りません。外れたら、そこから新しいルートを検索してくれれば

良いのに。ただ案内に従って走行していると「運転させられている」

ような気分になるのは私だけでしょうか?

最初のうちはVICSユニットの接続不良かとも思い配線を抜き差し

してみたのですが、相変わらず変化なし。原因不明のまま、しばらく

放ったらかしにしていたのですが、先日メーカーのホームページを見て

みると、以下のようなことが書かれていました。

 2000年4月以降、地区により随時VICS情報の表示方式が変わった

ため、従来の地図CDでは表示出来なくなり、最新のバージョンアップ

CDが必要とのことでした。私のカーナビは7年モノで、毎年更新される

CDは5年くらい前に一度購入しただけなので、対応出来なくなったの

でしょう。再び渋滞表示させるためには、新しいCDを購入すれば良いの

ですが、多摩川を境に「関東東部詳細版」と「関東西部詳細版」の2枚に

分けて発売されており、両方購入するとなんと約5万円(税込)もして

しまうのです。う〜ん、今さら年代モノにお金を掛けるのはねぇ...

 最近のはHDD(ハードディスク)やDVDで豊富な情報量+あまり

使わない探索スピードも上がり、また操作性も向上し、液晶モニターも

見やすく改善され、しかもかなり値段が安くなりつつあるようなので、

お店に見に行きました。

 やはり主流はHDDとDVDで、モニターもきれいで見やすくなって

います。リモコンで色々いじくっていると早々に店員につかまったので、

説明してもらうことにしました。「このHDDナビは探索が非常に早いん

です。いいですか、ここから福岡ドームまで今から探索してみますよ。」

すると3,4秒でルート表示され、「ほら、凄く早いでしょ!」と。

確かに早いことはわかりましたが、多分、福岡まで車で行くことは

ないでしょう。予備知識を仕入れ、価格調査を兼ねて次のお店へ。

今度はさっきとは違う機種で「ユニバーサルスタジオ」を探索して

くれました。同じように、やっぱり早かったのですが...

 メーカーによって様々なセールスポイントがあり楽しめましたが、

「トイレ」が探索できるのもありました。近くの公園の公衆トイレ等を

探してくれるのは便利なような気がしますが、私なら迷わずコンビニに

行きますね。その他にも地図が空撮の画像を選べるモノもありました。

あと、タッチパネル式は便利でした。画面に触れれば良いのでリモコン

いらず。ただ製品によって軽く触れるだけで反応するモノや、ギュッと

指紋が付くくらい押さないとならないモノもありました。

 7年の技術進歩はある程度感じられましたが、メーカーによって得意

分野が異なっているのか、私が期待した機能が全て満たされている製品を

見つけることは出来ませんでした。

まあ、何を重視するかで決めるしかないのでしょう。

 そうそう、あと気になる機能の一つに「ETC連動」というモノがあり

ました。ETCユニットに接続すると、料金所手前でETCレーンの

場所を表示したり、また月別の使用料などを画面で管理出来るようです。

そろそろ、ETCを購入しようかな?と思っていたので、なかなか魅力的

です。あっ、でも高速道路が無料になったら、不要になっちゃいますね。 
 
 

 
  2003年 9月25日  3倍の価値
 
 
 この9月20日に非常に気になるデジカメが発売されました。

それは、デジタル一眼レフカメラ 「キャノン EOS Kiss Digital」

4,5年前のデジタル一眼レフの価格といえば100万円以上が

当たり前で、とても素人が手の出せるモノではありませんでした。

その後、徐々に価格が下がり今年の3月に発売された「キャノン

EOS 10D」が20万円を切って、そろそろ手の届きそうな価格になり、

そしてとうとうコンパクトデジカメのハイエンド機並みの12万円で

手に入れられるようになったのです。

普通のフィルムの「EOS Kiss5」のデジカメ版らしいのですが、デジタル

性能自体は画素数も630万画素と十分に有り、先の「EOS 10D」同等

らしいので、半年で4割も安くなった計算です。

 ただ、以前に比べれば確かに破格の値段なのですが、冷静に考えると

「?」なのです。と言うのは、フィルム(デジタルに対する従来の

フィルムカメラを「銀塩カメラ」という呼び名はあまり好きでは無い)の

「EOS Kiss5」が4万円で買えるのと比べると、まだ3倍もするからです。

デジタルになることによるメリットがこの3倍の中に見出せるか、

さっそく検証してみたくなりました。

う〜ん、スペックマニアの血が騒ぐ!?

まずデジカメのメリットは、

 @撮影結果をその場で見ることが出来る。

 A画像の加工、メール配信などパソコン上での使い勝手が良い。

 Bフィルム、現像、プリント代が不要。

などでしょうか?つまりお金を気にせずに、連写できるということですね。

ただ写真を趣味にしている人以外ではフィルムや現像代で差額の8万円使う

までには、相当な時間がかかるはずです。また、「ホームDPE」なんて

売りにしてますけど、いちいち画像をレタッチしたり、プリンターで出力する

のも最初のうちは楽しいでしょうが、しばらくすれば面倒に感じたり、インクや

フォトペーパー代もかかりますよね。

ちょっと話がネガティブな方向になったので、デメリットについて少々。

 @起動時間が遅い。

 Aレリーズタイムラグ(シャッターを押してから実際にシャッターが切れる

  までの時間差)が大きい。

 Bバッテリーの消費が早すぎる。液晶モニターもその一因でしょう。

 Cどうも色がしっくりこない。

 D動体に対するオートフォーカス能力。合焦しないとシャッターが切れず、

  絶好のタイミングを逃すことになる。

これは私が所有している3年前のコンパクト型を使ってきた感想で、カメラ

本来の機能という点でフィルムカメラに劣っているような感じです。

この辺りの不満点が現行機種、さらにはデジタル一眼ではかなり改善されて

いるのかどうか、EOS Kissのカタログでデジタルvsフィルムを検証して

みましょう。

       Kiss Digital Kiss5
測光方式 35分割TTL開放測光
撮像画面サイズ 22.7×15.1mm 36×24mm
測光範囲 EV 1〜20
露出補正 1/3段ステップ ±2段 1/2段ステップ ±2段
AF測距輝度範囲 EV 0.5〜20 EV 1〜20
シャッタースピード 1/4000〜30秒 1/2000〜30秒
連続撮影速度 2.5コマ/秒
連続撮影枚数 4コマまで
ストロボ ガイドNo 13 12
ストロボ同調 X=1/200秒 X=1/90秒

 個人的に重視しているスペック及び、違いが有る項目を挙げてみました。

おっ!こうして見てみると、オートフォーカス性能、最高シャッタースピード、

ストロボ関係などでデジタルが優っています。ただ問題点を2つ発見しました。

 1つ目はレンズの画角についてです。この点に関しては予想はしてましたが、

Kiss Digitalは撮像画面サイズの面積がフィルムの Kiss5より小さいため、

同じ焦点距離で撮影した場合、画角(写る範囲)が狭くなります。

カタログによると従来と同じ画角を得るためにはレンズの焦点距離に1.6倍を

掛けて考えなければなりません。つまり一般的な28−80mmのズームレンズの

焦点距離は45−128mmと望遠寄りになってしまい、これではワイド側が

不足します。従来の28mm相当の画角を得るためには、18mm相当のレンズが

必要になりますが、あまり一般的なレンズではありません。今までのEOSのレンズが

使えることをアピールしてはいますけど、持っている人は少ないでしょう。

ただこれは、+2万円で18−55mm(換算すると29−88mm)のズーム

レンズがセットで発売されているので、こちらを購入すれば解決出来ます。

「結局、レンズも買わなければならないのか!」と思われる方もいらっしゃるかも

しれませんが、逆に望遠側で200mmをお持ちでしたら、320mmの超望遠

レンズとして使えますよ。購入するなら私は間違いなくこのセットをお勧めします。

 そして2つ目は連続撮影枚数が4枚までということです。これではデジカメなら

ではの速写性、連写性が発揮出来ません。フィルムに置き換えて考えると、極端な話

常に残り4枚しかない状態で撮影しているようなモノです。これは重要な問題です。

デジタルカメラでは撮影した画像データーを記録メディアに書き込む処理が発生

しますが、この処理に時間がかかるため、一時的に本体のバッファメモリーに貯めて

蓄積し、その後メディアへ書き込みます。よって、このバッファメモリーの容量で

連続撮影枚数が決まるのです。4枚連写する度に書き込み処理が始まり、しばらくは

撮影出来ない状態になってしまいます。(処理時間はどのくらいなのか不明です)

 普通に風景を撮っているだけでしたら、連続撮影枚数のスペックにはあまり気に

ならないかもしれませんが、野鳥などの動きモノを撮る場合には4枚ではちょっと

厳しいでしょうね。

ちなみに半年前に発売になった「EOS 10D」は上位機種なだけあって9枚まで連続撮影

可能で、また他にもスペックに現れないユーザーごとの細かなカスタム設定も出来る

ようです。

 ここまで、「ただ何となく欲しい!」という、ほとんど自分の気持ちを整理すべく

書いてきたみたいなものなのですが、これだと私の使い勝手に限って言うと、結論は

「まだ待ち」のようですね?

風景写真は相変わらず大きくて重くてかさばる中判カメラで撮ることだろうから、

買ってもあんまり使わないかもなぁ。でも凄く欲しいんだよなぁ・・・。

でもなぁ、まだ発展途上の分野だから次から次へと高性能な新型がさらに安くなって

発売されて、今買うと悔しい思いをするかもしれないしるだろうし・・・。

 あ〜こんな考えではいつまで経っても買えない!「欲しいときが買い時」という名言

(誰が言ったの?)もあることだし・・・。とりあえずカタログだけでは、よくわから

ないところもあるので、もう一度お店で触ってこよう!



 
  2003年 8月 3日  涙ぐむ香り
 
 
 先日、気になる例の話のその後について新聞に書かれていました。

以前この雑感で取り上げた(2003年3月4日「百糞の王」)ときに

掲示板でも反響?のあった「ライオンの糞」の話です。

 鹿よけ対策としてライオンの糞を線路脇にまいて8ヶ月間、それまで

年間200件以上だった鹿と列車の衝突事故は全く無くなり、今では

線路脇の悪臭もすっかり消えているのにもかかわらず、無事故が継続

しているそうです。

 本来、野生動物は危険から逃げのびると、学習能力からその危険を

及ぼす地域には近づかなくなるのですが、列車と衝突すると生還でき

ないので学習することが出来ず、事故が絶えなかったらしいのです。

そこで水に溶いたライオンの糞をまいた悪臭のする地域には臭いが

あるうちに近づいてはいけないことを学び、臭いのしなくなった今

でも近づかなくなったようです。

 JRは他にも鹿よけの実験をしており、狩猟経験のある運転士が

「野生動物は白色を嫌うので、猟をするときには白い服を着ない」と

話したのをヒントに、約60cmの発泡スチロールの棒を50cm

間隔で吊した200mのひもを線路脇に張ったところでも、衝突

事故がゼロになったそうです。

 この2つの実験とも「想像以上の効果」に対象範囲を広げる方針

ですが、社員の方々は後者の発泡スチロールの方を期待している

そうです。というのは、ライオンの糞の悪臭は本当にひどく、

作業時に思わず涙ぐむほどだそうだからです。

 「涙ぐむニオイ」って、どんなモノなのでしょうか?想像を

絶するほどの強烈な刺激臭なのでしょうが、日常生活ではあまり臭う

機会がないので、どの程度のモノかちょっと興味がありますね。

このような好奇心は人間独特のモノらしいので、もし嗅ぎに行かれるの

でしたら、くれぐれも列車にはお気を付け下さい!
 
 

 
  2003年 6月29日  らしさ
 
 
 人は誰もが「多重人格」なのであろうか?

 実際の私のことを知っている人に言われることがある。「ホームページの

Kawasaki さんって全く別人ですよね。」
 
 
 とにかく全然違う人のような気がするらしい。ホームページ上での別な人格を

作っているつもりは無いし、日常生活で接している人たちに嘘を付いているつもりも

ない。どちらも本当の自分なだけ。

 確かに日常生活においても、家族、友人、会社などでそれぞれの「自分らしさ」が

あるように思う。でもそれは自分が決めたことでは無く、勝手に作られたイメージに

過ぎない。そして人が思う「自分らしさ」に気が付いたときに、無意識のうちにその

イメージに沿うように行動していくようになる。怖いから?嫌われたくないから?

 それぞれの環境で「自分らしさ」を生涯全う出来れば、評価が変わることはない。

それがたとえ自分に嘘を付き続けることになっても。

 たまにはセルフコントールするのはやめて、己を解放することが必要だと思う。

私の場合は「撮影」しているとき。他に誰もいない日の出前の紫色の空が白くなる

無音の瞬間。そして次の瞬間からシャッター音が鳴り響く。

 結果はどうでも良い。良いモノが撮れてれば、それはそれで嬉しいけれど。

無我夢中でシャッターを押している瞬間があれば、それでいい。
 
 
 

 
  2003年 4月16日  2センチ
 
 
 思えば、そこにはもう15年以上通っている。高校時代から同じ床屋に。

別に特別な理由は無い。髪を切るのが上手いのかどうか比べたことは無いし、

料金が他店に比べて格安というわけでもない。不満も無いし、お店を変える

理由が無いというか、そんなことも考えもせず、だいたい月に1度の間隔で

通っていただけ。

ヘアスタイルにも特に興味もなく、有名人のヘアスタイルを真似ようと思った

ことも、有名な美容師さんに切ってもらおうと思ったこともない。昔の写真の

中にはいつも同じ髪型をした幼い自分が写っている。

 「長くなったな。ちょっと鬱陶しいな」と感じたときに切りに行く。

席に着き、「今日はどんな感じに?」と聞かれれば答えは同じ、「いつも通りで

お願いします。」をベースに「この間よりちょっと短めに。」か「ちょっと

長めに」ぐらい。いちいち「前髪は○○で、横は××で、後ろは△△にして、

全体的に□□して下さい。」なんて言うのは面倒だし、こだわりも無い。

切っている間、大きな鏡を前にして何とも言えない気恥ずかしさ。ナルシスト

なら惚れ惚れするのだろうか?最後に後ろに鏡を当てられ「如何でしょうか?」

には、「はい、良いです。」そもそも普段、自分の後ろ姿を見ることは無いので、

鏡で見せられてもよくわからない。髪の長さを確認するなら、手で髪を摘んで

みる方がよっぽどわかりやすい。もしくは自分の周りの床に散乱する髪の毛の量を

見て、「随分切ったなあ」とか「あんまり切って無いなあ」と判断する。

 ところで私は髪の毛が伸びるのが早いらしい。一般的には、ひと月に1センチ

くらいらしいのだが、私はだいたい2センチくらい。ある時「まだしばらく禿げる

心配は無いですか?」と期待を込めて聞いてみた。「あんまり関係ないんですよね、

髪の毛の伸びるスピードと髪の毛が抜けることは...」 
 
 

 
2003年 3月 4日  百糞の王
 
 
 洗車をすると必ず雨が降る。何故か雨が降る。この前の日曜日に洗車して、きれい

さっぱりしたのに昨日の関東地方は午前中は雨。そして春一番が吹き荒れたおかげで、

すっかり汚れてしまいました。やっぱり車はきれいな方が気分が良いもの。

朝、出掛け間際に鳥の糞が付いていたりすると非常に気分が悪い。慌ただしい時間

なので、放ったらかしにして帰ってから拭き取ろうとしても乾いてカチカチでなかなか

取れず嫌になる。また2,3日放置したら事態はもっと悪化する。しかも長時間放置

すると糞の中の酸で塗装が変色することもあるらしい。たかが糞といって侮れない。

 糞と言えばちょっと前に興味深い新聞記事を読みました。JR紀勢本線ではシカと

列車の衝突事故が年間100件以上有り、困ったJR西日本は線路沿いに動物園から

譲ってもらったライオンの糞を水に溶いたものをまいて、シカが線路内に進入するのを

防いでいるそうなのです。もともと苗木の食害対策で効果が有ったらしいのですが、

ライオンの糞にそんな効果があったとは!やはり百獣の王ともなると、糞も他を圧倒し

恐れさせる「百糞の王」?なのでしょうか?あ〜また変な疑問が湧いてきました。

 だって、日本の野生のシカは山中でライオンに出会ったことは無いはず。だったら

糞の臭いも恐ろしいライオンのモノとはわからないのではないでしょうか?

いや、もしかしたら、まだ大陸が1つしか無かった遙か昔、ライオンに追いかけられて

いた遠い先祖の代から「ライオンには気を付けろ!」とDNAに刻み込まれているの

かもしれない。う〜ん、雄大なロマンが広がる。

でも記事には残念な答えが書かれていました。

 どうやらシカが近寄らなくなるのは、ライオン固有の臭い恐れたわけではなく、

ただ単にもの凄い悪臭だからなのだそうです。勝手に遺伝子のことまで思いを

めぐらしたのに残念ですが、実施してから1ヶ月は衝突事故は無くなり、今は効果が

どのくらい持続するか実験しているそうです。あの記事は昨年の11月頃。3ヶ月

たった今も効果はあるのでしょうか?

 でも地域住民は大変でしょうね。また乗客は間違ってもこの区間だけは窓を開けては

なりません!



 
2003年 2月22日  憧れ
 
 
 一眼レフを初めて手にした頃、憧れていたカメラがあった。それは「Canon New F-1」。

Canonのプロ用フラッグシップモデル機。当時、中学生だった私には当然所有することは

出来ないし、まして使いこなせるはずはないのですが、「いつかはきっと」という想いが

あった。

社会人になってしばらくして当時のフラッグシップ機「EOS-1n」を購入した。Canonは

すでにオートフォーカスのEOSシリーズに移行しており、憧れていた「New F-1」は併売

してはいたものの、15年前の最強の最新鋭機種に魅力はあまり感じられなくなっていた。

そして、その後すぐに「New F-1」は販売を終了した。

「EOS-1n」は、まさに「電子の要塞」と呼ぶにふさわしく、今まではピント、露出などの

操作がほとんど全てマニュアルだったのが、アングルさえ決めてしまえばフルオートで

撮ることも出来た。煩わしい操作から解放されアングル決定だけに集中できた。

スペック的な満足度は当然ながら、やはり機種は異なるが長年憧れていた最高級機を所有

しているという喜びもあった。

 数年後、ふと立ち寄った中古カメラ店のウィンドウの中に「New F-1」があった。

前のオーナーはよほど大切に使っていたのか、新品と思えるくらいの外観だった。

お店の人に頼んでケースから出してもらい触ってみる。今のカメラと違って、ずっしりと

した金属の重みと冷たさが感じられた。衝動的に中学時代に憧れていた想いが蘇った。

欲しくなった。でも大義名分が見つからない。既に現行のフラッグシップは所有しているし、

購入しても使えるレンズは1本しかない。悩んでいるうちに他の人に買われてしまうかも?

という焦りもある。2日後、またそのカメラ店に行った。まだウインドウの中に有りホッと

した。もう一度触らせてもらった。レンズを付けてシャッターを切ってみる。特に問題は

無さそうだ。その日は明日返事をするということで一晩取り置きをお願いした。

あんなに欲しかったモノが目の前に有るのに、何が思いを留まらせてしまうのだろう。 

そんな思いの中「当時の憧れを実現しよう!」と心に言い聞かせて翌日購入した。

家に帰って、すぐに点検を兼ねてカメラを磨いた。そしてレンズを付けてカシャッ!と

空シャッターを切る。おおっ!やっぱり素晴らしい。何回かシャッターを切っている

うちに違和感を感じた。連写するとシャッター幕かミラーの動作が遅れることがあった。

すぐにカメラ店に連絡すると無償で修理か返品しても構わないとのこと。

古いカメラだし、これからも修理することがあるだろう。そのうち修理部品も手に入らなく

なるかもしれない。本格的に使うなら程度の良い中古レンズも探さなければならない。

そう考えて結局、返品させてもらった。

 この長年の憧れは、一体何だったのだろうか?悩んだあげく、ようやく購入したのに

こうも簡単に手放してしまった。ただ、たまたま調子が悪かっただけかもしれない。

ちょっと修理すれば、全く問題なく使えたかもしれないのに...「New F-1」自体に

失望したわけではない。なぜならつい最近たまたま中古カメラ店で美品を見つけた。

もの凄く輝いて見えた。「こんなこともあったなあ」としみじみ想いながら今、雑感を

書いている。

あのカメラはこれからもずっと「憧れ」として心の中にしまっておこう。





2002年雑感